診療案内

 

診療について

ごあいさつ

正門 光法 院長
院長 正門 光法

最新の糖尿病治療について常に研鑽し、患者さん一人ひとりに適した医療を行うことを目指します。ヘモグロビンA1cを10分程度で検査することで、血糖コントロールを正確に診断し、治療できます。

インスリン自己注射の外来指導を行っており、仕事で多忙のため入院できない方も数回の指導で、インスリン治療が始められる体制を作っています。(インスリンではないGLP-1注射の自己注射指導も可能です)

行橋中央病院と連携し、糖尿病の合併症、特に冠動脈疾患などの動脈硬化の精密検査を行い、早期発見、早期治療と動脈硬化の予防を目指します。糖尿病教育入院(2週間)を行橋中央病院と連携して行っています。

ひとくちに糖尿病といっても、病態は患者様お一人おひとり異なります。肥満の患者様もいらっしゃれば、痩せている方もいらっしゃいます。また、糖尿病と診断されてどれくらい経過しているかなど様々な背景がございますので、患者様ごとに糖尿病の状態は違います。新しい薬も次々に発売されていますが、全ての患者様に適している訳ではありません。

当クリニックでは、検査の結果や患者様の状態、生活環境なども含めて患者様の状態を把握し、糖尿病専門医として、その方の病態に最も適していると考えられる治療法を提案いたします。

 

糖尿病専門医による治療

初めて高血糖を指摘された方へ

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今まで糖尿病と診断されたことがなく、健診等で初めて高血糖を指摘された方が受診された場合、血糖値とHbA1c(ヘモグロビン・エイ・ワン・シー:血糖の平均を示す)を採血します。

そこで、空腹時血糖126mg/dl以上、または随時血糖200mg/dl以上あり、HbA1cが6.5%以上あれば、糖尿病が強く疑われます。その基準以下の場合は、はっきりと診断するために糖負荷検査(空腹時に75gの糖を飲んでいただき、1時間後と2時間後の血糖、尿糖を測定する検査)を行なって診断をつけることがあります。

また、若年であったり、インスリン(血糖降下作用を持つホルモン)の分泌の低下が疑われる場合は、自己免疫からインスリンが完全に枯渇する「1型糖尿病」の可能性があるため、自己抗体である「抗GAD抗体」を採血したり、インスリンの分泌を「血清CPR」を測定することで確認します。1型糖尿病であれば、早期にインスリン注射を開始する必要があるからです。

初めて治療を開始される方へ

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糖尿病の治療を初めて開始される方は、まず糖尿病教育入院を行ない、糖尿病という病気について学んでいただき、食事療法や運動療法についての指導を受け、また糖尿病の合併症がないか検査を受けることをお勧めします。当院から行橋中央病院に紹介し、2週間の教育入院をすることが可能です。

しかし、多忙のため教育入院が不可能な方も多いので、当院では外来で糖尿病の食事指導を管理栄養士により行っています。また、インスリンの自己注射指導も行橋中央病院に入院して指導できますが、若年の方は当院外来で何回か指導を受けることで、自己注射を行えるよう責任を持って指導いたします。

経口血糖降下剤について

現在多くの血糖降下剤が日本で用いられており、患者さん一人ひとりに適したお薬を処方します。最新の情報を学会等で得るように努力し、また当院で得られた知見を日本糖尿病学会の総会(全国の学会)や地方会で発表することで、糖尿病治療の進歩の一助になればと考えております。

血糖値

GLP-1注射について

以前はインスリン注射しかありませんでしたが、現在はインスリンではない「GLP-1注射」も処方しています。経口剤よりも強力に血糖を下げるだけでなく、食欲抑制作用もあり、体重減少も期待できる注射です。インスリンと比べて低血糖も少なく、最近は週一回注射のものも発売され、当院でも多くの方が使用しています。

週一回注射剤の一つは、非常に注射方法が簡単で、自己注射が簡単になりました。高齢者ではなかなか自分で注射に慣れない方もおられるので、近隣の患者さんの中には、週一回当院に来られて注射している方もおられます。

インスリン注射について

インスリン注射も何種類もの製剤が用いられており、効果の持続時間などが異なるものをうまく使うことが大事になっています。個々の患者さんに適したインスリン製剤や注射デバイス(使い捨てタイプの注射器など)を選択して、自己注射指導を行っております。

自己血糖測定について

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インスリン自己注射を行なっている患者さんについては、できるだけ血糖も自己測定できるよう外来で指導しています。現在は使いやすいグルコカードGブラックで自己血糖測定をしてもらっています。

また、最近では24時間の血糖を測定できるCGM(持続血糖測定器)が病院で多く用いられており、血糖コントロールが不安定な患者さんで睡眠中などの夜間低血糖を見つけ、食後血糖のピークを見ることができるので、非常に有用です。行橋中央病院で測定が可能なので、特に血糖が不安定な方は行橋中央病院で測定してもらっています。

合併症の検査について

糖尿病で恐ろしいのは慢性合併症です。糖尿病で高血糖が長期間続くことで、色々な合併症が出てきます。眼底出血などを起こす網膜症や、手足の感覚が鈍くなったり、ジンジンと末梢神経痛を起こす神経障害、タンパク尿から浮腫、そして最終的には血液透析に至る腎症など糖尿病特有の合併症についても、定期的に検査しています。近くの眼科医院への紹介を心がけており、プリノバタッチテストキットを用いて、足の感覚の検査を行なっています。また、早期の腎症を見つけるために「微量アルブミン尿」を測定しています。

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320列マルチスライスCT (行橋中央病院)

糖尿病患者は動脈硬化が非常に早く進行するために、脳卒中、虚血性心疾患、足の閉塞性動脈硬化症の発症が多く、そのスクリーニングを行なっています。行橋中央病院では最新鋭の320列CTが稼働しており、頭部CT検査や脳梗塞の原因となる頚動脈のプラークをエコーで検査して、発見に努めています。

心臓についても、心筋梗塞や狭心症の原因となる冠動脈の狭窄を、行橋中央病院で造影剤を用いた「冠動脈CT」で検査しています。他にも心臓の動きを見る心エコー、不整脈、狭心症などを検出する24時間心電図(ホルター心電図)などで検査を進め、病変が見られた場合小倉記念病院等の専門病院に紹介しています。下肢の動脈硬化については、クリニックでPWV(脈波伝播速度)を測定し、異常があれば行橋中央病院で下肢の動脈エコーや動脈の血管造影CTで精密検査を進めていきます。

 

管理栄養士による栄養指導

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当クリニックでは、食事療法のプロである管理栄養士による食事療法のアドバイス、栄養指導を行っています。患者様がより良い療養をできるようサポートいたします。

訪問診療

訪問診療

在宅療養支援診療所の許可を受け、訪問診察を行っています。患者様の状態などに応じて、臨機応変に対応いたしますので、遠慮なくご相談ください。

禁煙外来

訪問診療

禁煙することにより、咳・痰・喘鳴等が改善し、肺がんや心臓病のリスクが低下します。喫煙により、咳・痰が出て、少し運動をするだけで息切れするようになる慢性閉塞性肺疾患にかかる危険もありますので、禁煙をお考えの方はぜひ禁煙外来を受診されてください。

 

院長紹介

正門 光法 院長

院長 正門 光法

 Masakado Mitsunori 

1990年より九州大学医学部第三内科(現病態制御内科)の糖尿病研究室に所属し、糖尿病の診療、研究を行いました。その後、大分県の国立中津病院、中津市立中津市民病院と山香町立病院(現杵築市立山香病院)で、糖尿病の診療を行ってきました。

2000年から2年間、アメリカのサウスカロライナ医大で糖尿病と動脈硬化、脂質異常の研究を行いました。2016年より日本糖尿病学会の学術評議員として、糖尿病学会の発展のために微力ながら尽力しております。

当クリニックの院長として糖尿病患者さんの治療に携わって10年以上となりましたが、少しでも京築地域の医療に貢献できていれば幸いです。これからも地域の皆様に安心、安全な医療を提供するよう努力していきたいと思います。

経歴

1963年
大分県大分市生まれ
1988年
九州大学 医学部 卒業
九州大学 第3内科 入局
1990年
糖尿病研究室所属
1994年
国立中津病院 内科医長
2000年
アメリカ サウスカロライナ医大へ留学
2002年
山香町立病院 内科
2004年
中津市民病院 部長
2006年
やまうち内科クリニック 院長就任

 

関連施設紹介

行橋中央病院

行橋中央病院

〒824-0031 福岡県行橋市西宮市5-5-42
Tel:0930-26-7111 Fax:0930-26-7112
http://www.ych21.com/

診療科目

内科、糖尿病内科、肝臓内科、循環器内科、リウマチ科、消化器内科、呼吸器内科、人工透析内科、泌尿器科、外科、消化器外科、形成外科、整形外科、リハビリテーション科

福岡糖尿病臨床研究所

〒824-0005 福岡県行橋市中央2-7-8
Tel/Fax:0930-25-1321

メディカルホームこころ

メディカルホームこころ

〒824-0005 福岡県行橋市中央2-7-8
Tel:0930-55-6279 Fax:0930-26-3033
https://www.medicalhome-kokoro.com/

住宅型有料老人ホーム 30床(全室個室)

併設介護保険事業所

▸ ヘルパーステーションこころ

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サービス提供時間  月~日曜 24時間対応

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